鉄筋探査
 
 
  橋梁工事におけるコンクリート中の配筋状態及びかぶり測定
 
 国土交通省では、平成8年から施工される全ての橋梁工事において、コンクリート構造中の配筋状態およびかぶり厚さを測定することが要求されています。測定方法はコンクリートの構造によって区分されており、橋梁上部工においては電磁誘導法、下部工においては電磁波レーダ法を採用することになっています。

 
 
対象構造物の測定部位に適用する試験法
対象構造物標準とする試験法 使用機器
橋梁下部工電磁波レーダ法X-Scan PS1000
橋梁上部工電磁誘導法フェロスキャン PS250
ボックスカルバート工電磁波レーダ法X-Scan PS1000
電磁誘導法フェロスキャン PS250
 
   
 
  電磁波レーダ法による測定 (橋梁下部工・ボックスカルバート工)
橋梁下部(橋台・橋脚)やボックスカルバートの工事において、測定機器「HILTI X-Scan PS1000」を用い、電磁波レーダ法による検査を行います。
 
橋脚測定ボックスカルバート測定
   測定機器「X-Scan PS1000」(国土交通省NETIS登録製品)   

「HILTI X-Scan PS1000」は、電磁波レーダ法による埋設物探査機で、コンクリート中深さ300mm内の鉄筋の位置とかぶり厚さを非破壊で探査します。
精密性や解析機能(2D・3D表示)など、高水準な能力を備えた探査機です。


測定機器「X-Scan PS1000」測定画面
解析画面(2D)解析画面(3D)解析画面(3D)
 
   
 
  電磁誘導法による測定 (橋梁上部工・ボックスカルバート工)
橋梁上部(橋桁)やボックスカルバートの工事において、測定機器「HILTI フェロスキャン PS250」を用い、電磁誘導法による検査を行います。
 
橋桁測定橋桁測定
    測定機器「フェロスキャン PS250」    

「フェロスキャンPS250」は、電磁誘導法による埋設物探査機で、コンクリート中深さ50mm内の鉄筋位置とかぶり厚さを非破壊で探査します。
データ解析によって、鉄筋の位置を一目で確認出来ます。


測定機器「フェロスキャン PS250」測定データ解析画面
 
   
 
  コンクリート構造物中の配筋探査
 
 測定機器「X-Scan PS1000」を用い、コンクリート構造物中(壁、柱、橋等)の鉄筋位置を探査し、マーキングを行います。
これにより、コア抜きやアンカー施工の際の埋設物位置把握が容易になります。

 
 
 主な探査業務
 ● コア抜き、アンカー施工のための埋設物位置把握
  コンクリートへの穴あけ施工時の埋設物干渉の回避
  コンクリート中の鉄筋配列や埋設物配管状況の把握
  コンクリート壁厚やスラブ厚さの確認
  構造安全性確認や補修計画の立案に必要な配置確認
  施工管理や設計監理における埋設物のかぶり厚さ確認   など
 
   
 
 
柱 鉄筋探査橋梁 鉄筋探査